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仕事始め

1月4日(水)

目が覚めると冷え切った部屋。昨日までぬくぬくとした生活を送っていたせいか、朝の寒さが身に染みる。さぁ、今日からまた仕事だ。

出勤後、2006年の「コーヒー始め」 湯を沸かし、ゆっくりとお湯を回しいれる。直後に香ばしい香りが鼻をくすぐり、匂いに誘われるかのようにみんなが集まってくる。コーヒーを入れるという作業は癒し効果バツグンなのだ。職場での朝の一杯を飲んだ後、いくつかの細かい仕事を片付ける。さぁ、今日から気持ちも新たに大仕事に取り掛からなければならない。

さまざまな仕事の中でも、私が一番気を使い、大切に思っている仕事。「卒業証書」書き。今年で4年目。少しずつ板についてきているのかな、そう信じたいのだが、まだまだ修行が必要だ。初めての時はいくら書いてもうまくいかず、何枚もの証書をゴミ箱に破り捨てた。プレッシャーだった。なにせ、一生涯残る品物であり「やり遂げた証」なのだ。気を使わずにはいられまい。
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一人部屋にこもり、孤独な戦いが始まる。静まり返った部屋に、墨の匂いが漂う。そして、張り詰めた空気。卒業証書を前に深呼吸をひとつ。初めて筆が触れる瞬間が何ともいえない。その後は、一枚一枚ゆっくりと書き進めていく。
こんなことを言うと、かっこ良すぎるのかもしれないけれど、一枚一枚書きながら「おめでとう」の気持ちで一杯になるのだ。一人ひとりのことを思いながら気持ちを込めて書き進める。私自身もそうだったが、もらう側にしてみればただの紙切れなのかもしれない。それでも、私は心を込めて精一杯に書くのだ、それが彼らに対する一番のハナムケだと信じているから・・・
by capricious1977 | 2006-01-04 21:20 | 日記